被爆者の立場から核廃絶を訴えてきた日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)へのノーベル平和賞授賞が発表されたことを受け、世界各国のメディアも一斉に速報し、日本被団協の功績や核の脅威が高まっている現状の中での授賞の意義などを伝えた。
CNNは欧州からの中継で日本被団協を「知られていない草の根団体」と紹介。電子版の記事では、「核戦争は決して勝利することはなく、二度と起こしてはならない。被爆者たちは毎日、私たちにそのことを思い出させてくれる」とするストックホルム国際平和研究所のダン・スミス所長の談話を報じた。
米ニューヨーク・タイムズ(電子版)は、ノーベル賞委員会の発表などをライブブログ形式で随時更新。「核のタブー確立に貢献」したとの委員会の評価を引用し、日本被団協について「放射線の健康への影響だけでなく、スティグマ(偏見)にも苦しみ続ける被爆者」を代表する団体だと伝えた。